デジカメなのに使いにくすぎる愛機 Sigma DP2 merrill

2015.06.04

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僕の愛機、Sigma DP2 merrill

他に使ってるカメラもどれも使いどころが違うし全部愛機なんですが、このDP2 Merrillは飛び抜けて使いにくい個性的なカメラなので、手のかかる子ほどカワイイ的なことで愛機として今回紹介させて頂きます。

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Sigma DP2 merrill
35mm換算 45mm f2.8の単焦点レンズ搭載のコンパクトデジカメです。

このカメラの推しポイントはその”画力”。それだけです。ただその画力が半端じゃないんです。

4,600万画素っていうコンデジなのにバカみたいな高画素センサーから出てくる画は鳥肌モノ。その瞬間を日本刀でスパッと切り取ったような、エッジの利いた息を呑む美しさの画です。

※作例がなぜモノクロなのか、編集無しの撮って出し画像じゃないのかは後で説明します。

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このカメラ、使ってるセンサーが独特なんですよね。カメラセンサーの詳しい話を知りたい方はググってください(笑)

もちろん解像度が高ければいいってものでもないんですけど、なんでしょう、独特のグッとくる空気感を出してくれるカメラなんですよね。リアルというかかなり写実的な写真になります。なのでホワっとした柔らかい光が撮りたいとかそういう人には向きません。

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階調がものすごく豊かなのもポイントですね。RAW現像の際に黒潰れや、白潰れしてる部分も蘇ってきます。これもこのカメラのセンサーのおかげっぽいです。

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なんで今回アップしてる作例が全部モノクロなのかと言いますと、「DP2 Merrillの画がモノクロに合う」というのと「RAW現像のススメ」というところになります。

DP2 Merrillの画がモノクロに合う

このカメラは解像度がものすごいので、線がピシっときれいにでます。木々や建物のコンクリートの質感、水の流れ、空の雲などピシっと鮮明に写し取ります。モノクロは色が無いのでこういった線が強い画は存在感が出るかと。あと階調も広いので明暗差もきれいに出ます。

他のカメラで撮った写真をモノクロにするのと、このカメラで撮った写真をモノクロにするのでは何かすごく差があるんですよね。良い空気感が出ます。このカメラで撮るならモノクロだなと決めてます。そしてその最高のモノクロ写真を生み出すために必要なのが、次で触れる「RAW現像」です。

RAW現像のススメ

「撮影から現像までのプロセスすべてを写真づくりと考えている」という思いから、シグマさんはこのカメラではRAWデータで撮って現像することをススメてます。

RAWデータはjpgみたいにそのまま使えません。例えばAdobeのLightroomだったりそういったソフトで「現像」してjpgとかにして使用します。その「現像」の際に明るさだったり色だったりノイズ消したり色々と整えることが出来るんです。フィルムカメラで、フィルムを現像して写真にするのと一緒ですよね。

このカメラ、環境によって色がかなり変になったり逆光で紫とか緑のフレアが結構出たりするので撮って出しのjpgで使うのはちょっと怖いです。シグマさんの思いとはちょっとズレますがRAW現像必須かと。

なので撮って出し画像をここで載せても全然魅力的にならないし、現像ありきの写真ってことで今回掲載の作例は編集済みのものにしました。

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このカメラで撮ったRAWデータは専用の「Sigma Photo Pro」ってソフトでしか現像出来ません。このソフトもまたかなり使いにくいんですが、この「Sigma Photo Pro」ってソフトの「モノクローム」モードが何か魔法の粉をかけてくれて、他とは違うモノクロ画像を作り出してくれるんです。

あと、このカメラの弱点の色の変さとか逆光とか暗所に弱かったりっていうのも、モノクロだと全部カバーできちゃうのでそういった点も踏まえて、このカメラではモノクロがベストなんです。

長々と書きましたが、お伝えしたいのは便利なデジカメを使っている中、このDP2 Merrillという頑固オヤジはスキル的なことも踏まえて「写真」ってものを考えさせてくれる愛すべきカメラであるということです。

ガラケーかよってくらい見にくい液晶をじっくり見て、手ブレ補正無しのカメラをガッチリ構えて、速射性能無しのシャッターをカチャッときる。

データがでかすぎてプレビュー見れるようになるまでじっと我慢。プレビュー見たけど液晶悪すぎて良い写真かよく分からないまま家に帰る。PCに取り込んでフル解像度で写真を見る。

DP2 Merrill万歳。
そんな日々です。

あまりに使いづらくて、一度は手放してしまいましたが、やっぱり忘れられなくてまた手に入れました。使いづらさも目をつむれる、そんなポテンシャルを持ったカメラです。

ちなみにこのカメラはDP1とDP3という画角違いの2台の兄弟カメラがあります。あと今では最新作のQuattroというピザみたいな名前の後継機も出てます。

このカメラを経て、そろそろフィルムカメラに手を出したいと思ってるそんな昨今です。

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Photographer

hori2

hori2
Photographer / Videographer

1983年 神戸生まれ / 東京在住

DSLR, コンデジ, iPhone, GoProで
写真と映像を撮ってます。
風景とファッションポートレートがメインです。

Web: http://hori2-williams.tumblr.com
Instagram : https://instagram.com/hori2

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