真四角に撮れる 「TAXONA(タクソナ)」

2015.12.24

kunihito miki

こんにちはkunihito miki @kunihito.miki です。RECOをご覧の皆さんは、カメラを何台お持ちですか?複数のボディやレンズを使い分ける方もいれば、50mmレンズ一本しか使わないよ!なんて潔い方もいますね。

そんな私は、フィルムの一眼レフに始まり、レンジファインダー、ハーフカメラ、中判カメラに二眼レフ、AFコンパクト機まで。ネットで評判が良いカメラを見つけて買っては売っての繰り返し、とにかく沢山使ってみました。ちょっとした病気です。

「そんなに沢山カメラ持っても シャッター押す指せる1本だけですよ」なんて冷静に突っ込まれると下を向いて黙り込むしかありません。

さて、たくさんのカメラが私の手を通り過ぎ、結局手元に残ったのは、厳選されたこの6台!厳選なのに多いって?写りが格別なんですよ。
NIKON AF600
FUJIFILM TIARA
KONICA C35
FUJICA ST701(FUJINON55/1.8)
PENTACON SIX

そして、もう一台が今回ご紹介する『TAXONA』 タクソナという少し変わったカメラ。35mmフィルムを使用しますが、記録フォーマットが3:2横長ではなく、Instagramと同じ真四角に撮れるカメラなんです。

miki-taxona-025

ご覧下さい!こんなに小さくて可愛い~しかも真四角に写るなんて~♪ と飛びつくフィルムユーザーが沢山いらっしゃって、でも使ってみると すぐに地獄に叩き落されるんですよ。勘違いするほどウルウルの瞳で見つめてくるけど、いざ あーなると「違うかったんかい!」となる小悪魔女子みたいなカメラです。

可愛いこのTAXONAから受けた仕打ちは・・・
①フィルムの巻上げが重過ぎてフィルムが千切れる、何本もフィルム千切りましたよ・・・。運良く巻き上げれても指が千切れそうに痛い。

②ラボで現像+スキャンをお願いするとフォーマットが真四角と特殊なため すごく嫌がられる、もしくは高額になる、そして最後には断られる。

③普通のカメラで撮ってから真四角にトリミングしたらエエやん!と友人に罵られる。

・・・などなど 良いコト何もないっ!?

いや、そんなコトないんです、TAXONAに付いているレンズは(※)とても写りが良いんです。写りの良さを信じてコツコツと修理してみました。今では36枚撮りフィルムを最後までスムーズに巻き上げ、普通に50枚以上撮影出来ます。こんな当たり前のことが当たり前でないカメラって・・・ドMの私にぴったりです。

ネット検索で修理方法は出てきても、作例が余り出てこないので 路上スナップの作例を20枚ほど載せてみます
(FILMはKODAK GOLD 200か400です)

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露出はマニュアルですが大体で大丈夫!晴れの日はISO100フィルムの場合 F8 SS1/300で綺麗に撮れます。

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ピント合わせもm(メートル)目盛りを回すだけ。近距離でなければ5mにをセットしてると全体にピントが合います。

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被写体にグッと近寄ると 前ボケだって表現出来ますね。

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最小絞りはF3.5ですが、被写体と背景の距離を開けると十分なボケを味わえます。

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SSは1/300~1/1まで。ショックが無いので 暗所の低速シャッターでも しっかり構えれば ブレにくく撮れます。

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いかかでしたでしょうか。真四角の写真を35mmフィルムで気軽に撮れるTAXONA。中判カメラとは違う楽しい一つの選択肢になると思います。


(※)TAXONAのレンズにはTESSARとNOVAR、2種のレンズがあります。今回の作例は前者のTESSAR型でシャープな描画です。NOVARは柔らかく味がある良いレンズです。

 

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