「写ルンです」をポケットに。

2016.01.19

Hironori Yamamoto

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「写ルンです」と聞いて何を思い浮かべますか。

私は中学校の修学旅行を思い出します。家から持って行ったか、学校で渡されたか、詳しいことは忘れましたが、旅行先で気に入ったものを何となく撮っていました。そんな誰でも扱うことができ、所謂記録用だと思われる「写ルンです」ですが、今になって持ち歩くととても楽しいのです。

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はじめましてHiro @hiro_o918 と申します。大阪で学生をやっていて最近成人しました。どうぞよろしくお願いします。

さて、「写ルンです」の楽しみ方のひとつにスナップ写真が有ると思います。私はよく歩きながら、電車に乗りながら、気になる光景を見つけると、さっと「写ルンです」を取り出してシャッターを切ります。

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ポケットから出して、フィルムを巻く。

ファインダーを覗く、画角が広いので少々雑でもいいやという気分で。

“カリッカリッカリッ…プチッ”

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私の場合、「写ルンです」で撮る写真は総じて雑です。

ノーファインダーで撮ることもちらほらで、そのまま目の前にある空間や瞬間を「写ルンです」の中に取り込んでいきます。あの瞬間はどう写ったのか、そもそもどのようなものが写っているのか、こんなことに思いを馳せつつ淡々と39枚目のシャッターを切るのを待つのです。

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こうして蓄積されたものは最近の自分の視線や視点の日記と言えるもので、ネガという細長い用紙に刻まれています。この日記はネガを無くさないかぎりいつまでも残っていくものです。

先日、私が15年ほど前に撮った未現像の「写ルンです」が出てきました。記事最初の写真がそのひとつです。その「写ルンです」には、育てていた朝顔や今はもう亡くなった祖母など幼少期の私が単純に撮りたいと感じたものが詰め込まれていました。

普段写真を撮っていると、何かと”いい”写真を求めがちになります。特に、写真に慣れてくればくる程、構図やボケなどテクニック的なことばかり考えてしまい、写真を始めた頃の楽しさを忘れてしまいそうになります。そもそもはもっと単純で純粋で、面白いものなのです。

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ただ写すということを忘れそうになるとき、ポケットにひとつ「写ルンです」を持って外に出てみるのも案外いいものかもしれません。


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Hironori Yamamoto
Photo & Text by 

大学で情報工学を専攻中。