もし、ソール・ライターが渋谷と新宿を撮影したら
2017.06.02どうもこんにちは、保井崇志 @_tuck4 です。
ニューヨークの写真家ソール・ライターの、日本で初めての回顧展が東京で開催されています。じぶんはすでに2回見まして、写真集「Early Color」と「Early Black and White」も、即座に購入しました。
1940年代後半から60年間以上にわたって、自宅周辺のストリートフォトを撮り続けた伝説の写真家の作品たち。とにかくカッコ良くて、気品があって、色の深みや湿度、大胆な構図、どれをとってもため息ものです。ストリートフォトはもちろん、本意でなかったといわれるファッション写真にも、引き込まれる構成力があります。
写真展の会場は渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム(2017年6月25日まで)
渋谷の写真展会場はたくさんの人で賑わっていました。1回目は5月の連休中に足を運んだので、あちこちで大渋滞が。どことなく詫び寂びを感じる写真でもあり、日本人にも受け入れられやすいのかもしれませんね。
もし、ソール・ライターが渋谷を撮ったら
写真展の会場を出ると、そこは2017年の東京、渋谷の街です。当然ですね。ただ、ちょっと街を見る視点が違ってくるような気もします。
そんなわけで、もしソール・ライターが現代の渋谷にいたら?なんてことを考えながら写真を撮ってみました。
傘・窓の映り込み
傘はソール・ライターの写真で印象的なモチーフの一つ。ついつい赤い傘を探してしまうという笑。ガラスの映り込みも面白いですね。一見して「どうなってるんだ?」と思い目をこらして見ると、じわりとモチーフが浮かび上がる感覚。
障害物を前に置いたショットや、時に重層的、時に大胆な余白を入れた構図。茶目っ気というか、人柄が伝わってくる写真なんですね。真似してみても、なかなか撮れないです。
もし、ソール・ライターが新宿を撮ったら
渋谷だけでは飽き足らず、新宿でも同じ目線で撮影してみました。だんだんソール・ライター関係なくなっていくのはご愛敬ということで。
最後に
写真展を見て得た感動を、じぶんの写真にフィードバック出来れば、フォトグラファーとして一歩前進だと思います。そういった意味でも、大いに収穫のあった写真展でした。ご覧の皆さんもぜひチャレンジしてみてください。これから梅雨に入りますが、雨の日が楽しみになるかも?
最後に、とても心に残ったソール・ライターの言葉で終わりにしたいと思います。
私が写真を撮るのは自宅の周辺だ。
神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。
なにも、世界の裏側まで行く必要はないんだ。
[template id=”93″ Footer]