薄暗い夏の記憶、その湿度。

2016.09.21

ryoko

熱気にあてられ、少しばかり寝込んでしまった。

リモコンの温度を下げつめたくなった空気と、私の身体で熱くなったシーツ。
寝返りを打っても、もうつめたいところはない――。

日記にそんなことばかり綴っていたこの夏。

夏には夏らしさを感じたいと願いながらも人並み以下の体力しか持っていない私は、早朝や夕暮れどき、それから真夜中にばかりシャッターを切っていた気がします。

もう、夏も終わり。
改めて見返す写真の中には、暗く、湿度をまとった薄青い世界が広がっていました。

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Photo & Text by 

ライター、編集者。
カルチャー、ライフスタイル誌にて
執筆や編集を行う。