ひっそりと、そこで。
2015.02.22旅の途中で、興味深い道に出会うと思わずハンドルを切ってしまう事がしばしばある。
時には霧が漂い、もしかしたら帰れないかもしれないひと時の不安とは裏腹に、「こっちだよ、早く。」と、まるで少女のように手招きし、いずれどこかわからない場所へ導かれる。
その先に不意に現れる光景は、思わず息を呑むようなものが多い。
誰も見向きもしない場所_。今はもう忘れ去られた場所_。もう二度とそこへは行けないような、でも確かに存在した、まるで空間を漂っているかのような場所_。
そこに存在する世界は誰にも相手にされずとも、気になどせず。太陽の光を浴び、雨に打たれ、仲間たちとともにゆれている。言葉は内に留められ、断片的な表情だけが強さを一層輝かせている。光を浴びていなくとも、自然が作るリズムによって感情がほころびを見せる。
そんなどこでもない空間を切り撮った、今回のテーマは「ひっそりと、そこで。」
感情のない世界の中にひたむきさと、自分たちの生きる力を見出したい。
ひっそりと、そこで。- 閃きにも似た手招きを受けて (今やどこか分からなくなってしまった森にて)
ひっそりと、そこで。- 閉ざされ、忘れ去られた神社へ続く階段
ひっそりと、そこで。- 入り口 ( 雪と霧を追いかけ進んだ奈良 葛城山にて )
ひっそりと、そこで。- 阪神淡路大震災の記憶を追って、1.17
ひっそりと、そこで。- 霧中の松
ひっそりと、そこで。- 終わることなき流浪
ひっそりと、そこで。- 今は遠く離れてしまった友と燃やした炎
ひっそりと、そこで。- いつも窓から眺める海岸線にて、光を望む
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