切なくて、春

2015.04.24

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新しい季節はこれから送りゆく生活での期待と不安が入り混じり、心と体がふわふわ浮き足立つような、なぜか不思議な日々が少し続きます。

春を待っていたはずなのに、気づかないあいだに季節は足早にぼくたちを追い去って、もう目の前には次の季節手を広げるかのように待っています。春って感じれる時間がものすごく短いような気がして、またそれを象徴するのが桜ですよね。

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桜が好きな理由って人それぞれあると思うのですが、ぼくが桜を好きな理由は、楽しめる時間が一瞬であり、終わり際の美しさと同時に切なさを感じれるからです。

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終わっていく様を見届けること。それはとても切ないこと。ぼくらは知らず知らずのうちに、切なさを求めているんだと。

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ファインダーに写る景色もまた永遠ではありません。しかし、写真に収めることにより、永遠のものとして残せることができます。

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ぼくたちはシャッターを切ることで、終わろうとしているものを永遠なるカタチとして残している。

それはとても切ないことのように思えてならないのです。

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