雨の京都へ
2015.09.17244 @tsuyoshinges -Column
写真を撮りに行く時、まず気になるのはその日の天候ですよね。天候によって写真の雰囲気も全く違ったものに変わってきます。
-抜けるような青空、光の射し込みによる影とのコントラスト、色鮮やかな夕暮れ-
晴れた日は笑顔が似合うような、暖かくすっきりとした写真が撮れますね。
-濡れて光る路面、水たまりのリフレクション、洗われたような緑、傘をさして歩く人々-
雨の日は決して爽やかではないですが、少し物憂げで、落ち着いた写真が撮れます。
雨でもいろいろな風景に出会えますが、特に京都という街は雨が似合うというか、しっとりとした情緒溢れる雰囲気が独特で、いつもとはまた違う表情を見せてくれるんですよね。
また晴れた日と比べても人も少ないのでゆっくりとした時間を楽しめます。
写真を何年か撮り続けていると、じぶんの視点が少しずつ変わっていくのが分かるんです。そして、ファインダーの向こうに見える世界がシンプルになっていくことも。
今までは素通りしていた場所で立ち止まったり。
街中を歩く人たちを眺めていたり。
そして、今までだったら気持ちが沈んでいた雨の週末が楽しみになったり。
こういう変化って人と人との関係に似ていますね。
側面を見つけることによってじぶんとの距離がより近くなります。距離が近くなれば、お互いの心の中や言葉がシンプルになっていきますよね。写真を撮ることも同じことなのかなって思うんですね。
雨の日、気分を変えて写真を撮りに出かけませんか。きっと今までとは違った風景と自分に出会えるはずです。
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