フィルム写真で写真展を開いた話
2016.01.05こんにちは、yuji hirai @yuji87 です。
2016年よりRECOで記事を発信させて頂くことになりました。よろしくお願い致します! 今年の初記事として、昨年10月28日から11月1日まで大阪で写真展を開催した体験を紹介します。この写真展は1番身近な存在である「妻」を被写体にしています。
「Life ~あなたの隣にいること~」
『彼女が魅せる日常の何気ない瞬間を写真に閉じ込めると、そこにはいつかどこかで見たような懐かしさや未来への光で溢れているように感じました。記憶に語りかける写真。今を映す写真。未来を想像する写真。かけがえのない瞬間を残すために今日もボクはあなたの隣で写真を撮ります。』
(写真展コンセプトより)
改めて読むと小っ恥ずかしいですね。でも、家族の写真を撮ると本当にあたたかい気持ちになりますよ。
なぜ写真展をしようと思ったか?
2012年から大阪 南船場の写真ギャラリーを中心に企画展に参加していました。いろんな企画展に参加して、写真を見ていると自分だけの写真で一つの空間を埋め尽くしたいと思うようになったことが、写真展をしようと思ったキッカケです。写真展を開催させていただいたギャラリー・アビィで写真展の募集がされており、2014年末に申し込みました。
テーマの決め方は?
普段は#architectureのタグを付けるような写真を好んで撮っていたので、視覚的に見て建築のカッコイイ写真で構成したいと当初は考えていました。申込み後、ギャラリーオーナーの吹雪さんと月1で打合せをしており、2回目の打合せのときにフィルムで妻を撮った写真もなんとなく持って行きました。そのときにいつもと雰囲気違うけどこれも良いですねって言って頂き、この1年写真展をすることを前提に作品づくりをしようと決意し、テーマを「妻」に決定しました。思い出をしっかり残せると思ったのも大きいです。
フィルムで撮影した理由は?
このカメラを使っていたおじいちゃんが、妻を紹介する前に天国に行ってしまって顔を見てもらうことができなかったんです。だから、このカメラを使って妻を撮ると、おじいちゃんに見せてあげられるかなっていう思いで撮っています。電気系が壊れていてシャッタースピードが1/90s固定というところにも愛着がありますね。
写真展を意識した撮影で気を付けたことは?
1番気をつけたのは「距離感」です。被写体が身近すぎるので、どうしても近い距離から撮ってしまいがちになるんですけど、それだと並べて見たときに単調で面白くなかったんです。それからカメラワークを意識し出して、めちゃくちゃ離れて撮ったりしてましたね。妻にその場に立ってもらって遠くまで走っていって振り返って撮るようなことをよくしてました。
写真セレクトは客観的な視線で
600枚近い写真の中から展示するのはたった20枚。もちろん全部好きな写真だから、最初は本当に悩みました。カメラワークや写真のリズム・季節感を意識したり、吹雪さんや妻から客観的に見たときの意見を参考にして、観に来ていただいた人に、ほっこりしてもらえるようなセレクトを心掛けました。プリントはお世話になっているフジカラープラザMMGさんにお願いしています。
写真展には100名を超える方にご来廊していただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。このテーマは継続して撮り続けているので、またいつか写真展を行いたいですね。
一番身近な存在である家族。身近すぎて写真を撮っていない方も少なくないと思います。かけがえのない瞬間を残すために、家族や友人の写真を撮り続けてみてはいかがでしょうか?
その写真はきっといつか、何物にも変えられない宝物になるはずです。
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