写真のもつ読後感がすき。
2016.09.28
写真を見ていると心をギュッと掴まれたような感覚に陥ることがあります。
写っているものに共感したり、何かを見透かされているような気分になったり。
そうして残った余韻は、そっと心の奥底にしまいこまれ、かけがえのないものへと変わっていきます。
写真は文章のような記号化された媒体を用いるものではありません。
むしろ同じ1枚の写真でも、撮り手の数だけ意図があり、読み手の数だけその解釈があるものです。
もしかしたら、そもそも意味などなくて、
ただ在るがままに像が記録されているだけなのかもしれません。
それでも写真をみて、
まるで小説の世界に入り込んだような、誰かの随想に浸っているような、
そうして大切なものを与えてくれているような、そんな感覚がとても愛しいのです。
「写真のもつ読後感がすき。」
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