Instagramが正方形以外もオッケーになりました

2015.09.16

Takashi Yasui

どうもこんにちは、Tuck @_tuck4 です。ついにInstagramが正方形、スクエア縛りをやめて、縦長、横長のフォーマット(アスペクト比)に対応しました!

といっても2015年8月28日のアップデートなので、この記事をご覧になってる皆さんは、すでに慣れっこになっていることでしょう。(現在9月16日)今回は時間がたっての雑感ということで、オススメフォーマットとともにお届けしていきます。

正方形には苦労させられた・・・

日々、写真を撮っていると、「キタコレ!」というのが撮れたりするんですよね。これはわがホーム京都で撮影した、夕暮れの清水寺です。

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仁王門(におうもん)と夕日をとらえたショットです。こんな写真をInstagramにアップすれば、そりゃもうあれですよ、ってことで編集するわけなんですが、ここで正方形の壁にぶち当たります。

夕日をフレームに入れると、あれ、仁王門が・・・

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むむ、じゃあ仁王門をきっちり入れ込むと、今度はちょっと夕日が不足・・・。

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Oh…これはInstagramにはアップできないわ、っていうことになったりします。そもそもなぜこうなるかというと、じぶんの使っているのはデジタル一眼カメラで、一般的な縦横比「3:2」のフォーマットで撮影されるからです。

Instagramに慣れてくると、撮影時にスクエアにすることを考慮してフレーミングできるようになるんですが、シーンによっては夢中になって忘れちゃうんですよね。どうしてもこのフォーマットでポストしたい場合は、サードパーティーのアプリを使って、上下に余白をつけてアップしていたわけです。

写真(動画)にはいろんなフォーマットがある

今回のInstagramのアップデートで、写真と動画はアスペクト比「1.91:1」~「4:5」の間で公開することができるようになりました。

「1.91:1」というとなじみがないので、切り取ってみましょう。

Tuck-DSCF9939-2

これが「1.91:1」。だいぶ横に細長くなりました。完全に動画のサイズですね。というわけで、ここで写真や動画の主なフォーマットをおさらいしておきましょう。

「3:2」は、35ミリフィルムのほとんどを占めるフォーマットです。前述したようにデジタル一眼レフカメラでのフォーマットでもあります。

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「4:3」は、iPhoneの純正含めほとんどのカメラアプリで撮影されるフォーマット。マイクロフォーサーズ含めた、コンパクトなデジカメもこれですね。

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「16:9」iPhoneで撮影される動画や、YouTubeのフォーマット。Instagramでも写真フォーマットとして一部では人気。

Tuck-DSCF8253-3

これらのフォーマットが、サードパーティーのアプリを使うことなくポストできるようになったということなんですね。

ただ、それでもプロフィールの画面では、正方形にトリミングされた形で表示されます。プロフィール画面での統一感にこだわりを持っていたりと、今まで通り余白をつけて公開するユーザーも多そうです。ちなみに、RECOの公式Instagramも今まで通り余白をつけてポストしています。

「シノゴ」のススメ

これはもう断言してしまいますが、正方形以外で使う本命フォーマットは「5:4」「4:5」です。

アスペクト比としての「4:5」は、大判カメラと呼ばれる、プロ向けのフィルムカメラのフォーマットで、通称「シノゴ」と呼ばれてきました。デジタルカメラの進歩で需要のなくなった大判カメラのフォーマットが、スマートフォンアプリのInstagramで復活・・・、と表現してしまいそうになりますが、写真編集アプリのクロップ(切り抜き)には必ずテンプレに加わっているメジャーなフォーマットです。

じぶんのiPhone5sの画面ですが、正方形と、「4:5」ではこれくらい違いがあります。リポストしたのがばれてしまいましたが笑。縦だとやっぱり迫力が違ってきますね。インパクトがあるだけに、これぞという写真を持ってきたいところです。

横にした「5:4」も画面の収まりがよくて、「3:2」での圧縮された印象からほどよく解放されています。インスタミート(撮影会)での集合写真とか、これで便利になったんじゃないでしょうか。

最後に

Thinking Outside the Square」これはInstagram公式ブログにて、8月28日に公開された記事のタイトルです。

Think Outside the Box(自由な発想で考える)という英語表現から来ていると思うんですが、長年Instagramを使ってきた一人のユーザーとしては「Outside the Square」の自由度ははかりしれません。といっても「あースクエアにならない!」という創意工夫なんかも楽しかったわけですが笑。

正方形縛りがなくなったことで、すでに世界中のフォトグラファーが、今までInstagramにポストしなかった写真をポストし始めましたね。さらにいろんな写真が見られる、ポストできるこれからのInstagramに期待しましょう。

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Takashi Yasui
Photo & Text by 

2010年に趣味で写真を始める。Instagramとの出会いがキッカケで、2015年にフリーランスフォトグラファーに転身。Instagramを通じての企業案件やアーティストの撮影など、新しいフォトグラファー像を追求している。