プリントのある生活 〜 写真をハードディスクから開放しよう

2016.06.24

Takashi Yasui

どうもこんにちは、保井崇志 @_tuck4 です。

RECOをご覧のほぼ全ての皆さんが写真を撮る方だとは思いますが、その中で「撮った写真をプリントしている」という方がどのくらいいらっしゃるでしょうか。

かくいうじぶんも、6年間の写真歴の中で写真をプリントした経験は数えるほどでした。それはプロとして写真に向き合うようになっても変わらずで、恥ずかしながら写真展もやったことがないんですよね。

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そんなこんなで一念発起してプリンターを購入したのが6月の初め。「まだ1ヶ月かい!」というツッコミもあるかと思いますが、いやこれがなかなか楽しくて、奥深い世界だと気づきました。現時点で皆さんにお伝えできることとして今回の記事を書いています。

インクジェットプリンターを使っての自宅プリントについて書いた記事になりますが、写真の飾り方などにもふれていますので、写真屋さんにプリントを頼もうと考えている方にも楽しめる内容になっていますよ。

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プリンターを買う

さて、その一念発起して購入したのが、Epsonの「‎SC-PX5VII」というプリンターです。部屋に来てみるとなかなかデカい!

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選ぶ基準としては、そのままメーカーさんのコンテンツにリンクしてしまいますが、非常に参考になるのでぜひ。 参照 : 今さら聞けない染料インク顔料インクの違い

このプリンターはその「顔料プリンター」になります。プリンターについて掘り下げる主旨ではないので(じぶんもよくわってない笑)、リンクを参照してご自身の目的に合わせてプリンターを選んでみてください。

写真プリントにはいろんな紙がある

紙の種類は大きく光沢紙とマット紙に分かれます。さらに光沢紙の中でも光沢レベルの違いがあって、じぶんは比較的光沢を押さえた絹目調という紙が気に入っています。まだ試していないのですが、超光沢紙など写真によっては高級感が出そうです。

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ご自身でもいろんな紙を試していただきたいのですが、VSCO filmを使ってモニター上でもマットな写真に仕上げている人は、現実のマット紙のプリントに感動すると思います。じぶんの体験でいうとEpsonの「Velvet Fine Art Paper」という紙を使った時は感動しました。ザラッとした質感で浮き上がった写真を見ると、これぞプリントの醍醐味と実感しましたね。ただこういった紙はお値段もはるので、いざという時のために置いておきたいです。

今は余白の作り方や、額との相性などを試したい時なので、比較的安価な純正の絹目調の紙をメインに使っています。

写真スタイルに合った額を見つける

多くの人がここでつまづいてしまうかもしれません。なぜなら、なかなか気に入る額というのが見つからないんですね。もちろん作風によっても選択に影響します。

じぶんはなるべくシンプルに、ハクバのリエージュセルカ あたりを気に入って使っています。APJのフィットフレーム もシンプルで使いやすいです。

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あるいはちょっとした裏技で、既存の額を買ってきて、紙やすりで削って風合いを出すという手もあります。

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こちらはもともとはカラフルなブルーの額だったのですが、紙やすりで削ることで落ち着いた色になりました。こんな風にご自身で工夫してみるのも楽しみのひとつですね。

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あともう一点。額は本来は前面にガラスが一枚あって、その後ろに写真プリントをもってくるものなのですが、じぶんの場合は、ガラスは写真の後ろに入れてしまっています。せっかくマット紙でプリントしても、前面にガラス面があることで結局は光沢写真に見えてしまうんですね。プリント保存環境の質は下がりますが、紙本来の質感を味わいたい時にオススメです。

写真を飾る

さてプリントしたら写真を飾るわけですが、個人的にオススメしたいのが無印良品の「壁に付けられる家具」です。すごく写真と相性が良いです。飾るなら額に入れた2Lサイズの写真がベストでA4サイズとなると少し写真が大きすぎるかなという印象を受けました。

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写真だけでなく、ちょっとした小物も置いておくと良い感じになります。本当はもっと植物だらけの部屋にしたいんですが、掃除とか手入れが大変そうなので、このミニ多肉くんに落ち着いています。かわええ。

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部屋の大きさや、部屋に置いている家具の高さなどにもよりますが、A3サイズ以上の大きな写真になると、壁にかけると威圧感があるんですね。とくにワンルームの場合は顕著です。なので床にそのまま立てかけてしまうのもありです。その場合はリズムが生まれるように他のサイズの写真も重ねて置くと効果的です。

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あとは額に入れなくても、ホームセンターなどで粘着剤を買ってきて、そのまま壁にくっつけちゃう方法もあります。「ストリートゾーン」や「白黒ゾーン」など写真のジャンルにあわせて壁のスペースを彩るのも面白いですね。

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最後に

いかがでしたでしょうか。今回はちょっとした入門編といったところです。記事のタイトルに「写真をハードディスクから開放しよう」とありますが、現にこうやってプリントしてみると、じぶんの撮った写真がより生き生きするような、そんな印象を受けました。

まだまだじぶんもプリント生活1ヶ月です。これからもいろいろと試していこうと思います。

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Takashi Yasui
Photo & Text by 

2010年に趣味で写真を始める。Instagramとの出会いがキッカケで、2015年にフリーランスフォトグラファーに転身。Instagramを通じての企業案件やアーティストの撮影など、新しいフォトグラファー像を追求している。