二眼レフLOVE -ローライフレックス2.8Dプラナー
2016.02.17Hisa Foto @hisafoto です。
今回は不動の相棒、ローライフレックス2.8Dと私の付合い方をご紹介したいと思います。
一般的に120フィルム(ブローニーや、2B、中判フィルムとも)という、いわゆる普通の35mmよりグンと大きなフィルムを使う1950年代ドイツ製の二眼レフカメラ。一般的に撮れる枚数が一本あたり12枚に限られています。たった12枚。でもその代わり一枚に込められる情報量の多さ、快調がとても豊かなのは一重にフィルムのサイズのおかげなのです。とはいえ正直フィルムチェンジの儀式は少々面倒なのですが、、。
操作の魅力
下に覗き込むファインダーなのでカメラを構えている威圧感が少ないことと、シャッター音がシュンッととても静かな事が挙げられます。ただファインダーが左右逆に見えるため、構えてからシャッターを切るまで少々手間がかかります。
実は慣れないと水平をとるのがとても大変(笑)。この瞬間を写真に納めたい!そういう用途には向かないカメラかもしれません。私は一枚を頭の中であーだこーだ考えながら撮るタイプなのと一回の撮影で使うフィルムが少ないので、なんとも好条件なカメラなのです。
二つ眼の箱に、自分の見えるシーンを一枚一枚クランクで巻き上げながら閉じ込めて行く行程は、あたかもプロの写真家になったようで何とも楽しいわけです。
トロけるボケと立体感!
プラナーと呼ばれるカールツァイス製のレンズが写し出すシーンは立体感と気持ち良いボケに溢れています。発色が現代のレンズよりちょっと控えめでしっとりしているのが堪りません。他の方のレビューによると少し像が樽型にゆがむ特徴もあるとか。クセノタールという別のタイプのレンズもとても優れているそうです。
真四角に切り取る
これも実は大きな特徴かもしれません。インスタグラムと同じく真四角に撮れます。大きなファインダーの中の真四角な世界を見つめながらピント位置など構図を整理しやすいので、撮っているといつも幸せな気持ちなります。
レトロなシーンを求めて西へ、西へ
120フィルムを使うカメラでは小型軽量な部類に入るので、フィルムと一緒にカバンの隅に入れて遠出のお供にしています。時代に取り残されたはかない風景を撮るのがもともとの趣味なので、事前にインターネットで下調べしたのち、方々にアタックを続けています。飽きるまで続けたいと思っています。
弟分のローライコードもとても良いカメラなのです。私の二眼レフデビューはローライコードでした。当時山登りをする人のために開発されたより軽量タイプのもので、もちろん写りも素晴らしいです。
二眼レフはその構造の簡易さから、国産でもたくさんのメーカーが開発、生産したカメラです。その名前の頭文字はAからZまですべて揃うほどあったそうです。
価格帯も幅広いので、二眼レフカメラや120フィルムの写真に興味のある方、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。ぜひ手に取ってファインダーを覗いてみていただきたいです。
そして既にお使いの方は是非、一度お気に入りの写真を大きいサイズでプリントしてみることをおすすめします。120フィルムの実力を体感できると思います。
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