イケてるカメラアプリ「VSCO cam」レビュー

2015.05.14

Takashi Yasui

どうもこんにちは、Tuck @_tuck4 です。国内外を問わず、カッコいい写真を撮る人はほぼ使っていると思われるVSCO cam。iPhone(iPad)、Androidで使えるフリーのカメラアプリです。わたくしTuckにとっても、数あるカメラアプリの中で大本命。マットで雰囲気のある写真に仕上がる編集ツールとして、とても重宝しています。

カメラアプリなので、もちろん写真を撮ることもできるのですが、使用用途の大部分は撮った後になるかなと。そこで今回は、写真編集周りで基本的な使い方をレビューします。意外と知られていない、ちょっとしたTipsも紹介していきましょう。

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Processed with VSCOcam with A4 preset

VSCO camとVSCO film

そもそもVSCOというのは Visual Supply Co という会社で、モバイル写真アプリの「VSCO cam」、そしてAdobe社のPhotoshop CS6,CCと、Lightroom用のプリセットの「VSCO film」を販売しています。

VSCO filmについては、Lightroom実践講座の流れでレビューしてあるので、あわせてチェックしてみてください。
【第3回】Lightroom 実践講座 – プリセットについてと「VSCO film」レビュー

VSCOのアカウントについて

まずはVSCOで作成するアカウントについて。最初にいっておきますがアカウントがなくてもアプリを使うことができます。あれば便利なこともあるので触れておきますね。

VSCO camのライブラリ画面のメニュー左上にドドンとじぶんがおりますが、これはVSCOにてアカウントを取得し、プロフィール画面を設定するとこうなります。このアカウントですが VSCOのWebページ からサインアップできます。

サインアップするとどうなるかというと、ライブラリをストレージとして使えます。iPadを持っていたり、iPhone2台持ちの場合などは、同期することで複数のデバイスでライブラリを最新の状態にキープできるということですね。PCからはVSCOのアップローダーのページにて、ブラウザ経由で写真をアップロードすることもできます。PCに保存してある写真をここからアップロードしておけば、お手持ちのiPhone、iPadのVSCO camのライブラリに写真が追加されます。

ちなみに、じぶんのポートフォリオページを作れるVSCO GRIDも、アカウントがあれば利用できます。TuckのGRIDは最近もっぱら放置気味なのですが・・・汗。他のフォトグラファーのGRIDも見れて、どのプリセットを使っているかなど参考になりますし、良い写真が多いので眺めてるだけでも幸せになりますよ。

VSCO camのプリセットとツールキット

一般的には「フィルター」とも呼ぶのですが、英語表記に合わせてこの記事では「プリセット」と呼ぶことにしましょう。VSCO camのライブラリ画面から写真を選択して、左下のエディットアイコンから編集画面に入ります。そうすると下部にプリセットの一覧が表示されます。

ここから好きなプリセットを選択します。プリセットをダブルタップで12段階の強弱を選択できるのでお好みに調整してください。じぶんはよくわからないですけど、なんとなく10くらいにしていますね笑。

さらに最下部の▲からメニューがポップアップしますので、ペンチアイコンからツールキット一覧の画面へ。ここで明るさやホワイトバランス、シャープネスなどの編集作業が出来ます。VSCOといえばFadeを使う方が多いですね。

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Processed with VSCOcam with 06 preset

プリセットの購入

そのプリセットですが、デフォルトで入っているものから、さらに追加で購入することが出来ます。メニューの「SHOP」から販売中のプリセット一覧を見ることが出来ます。期間によってはフリーでダウンロードできるプリセットもありますね。

このショップに入ったが最後、高レベルな作例を見ているとどうしても試したくなって買ってしまうわけです笑。かといってたくさん買っても、いつも使うプリセットはだいたい同じという・・・。ちなみに、じぶんのお気に入りは、「A6」と「A8」、あとはLegacy Collectionの「06」で、わりとナチュラルに仕上がるプリセットが好きです。

東京でクールなアーバンフォトを撮り続けるYuma(RECO | Instagram)は「HB1」「HB2」がお気に入りで、テーブルフォトを撮ってるムーさん(RECO | Instagram)は「A9」か「SE3」などをよく使うそうですよ。

いろんなプリセットを使ってみる

というわけで、いくつかのプリセットでエディットし、仕上がりの違いを見てみましょう。

左がiPhoneで撮ったそのままの写真。右が「A8」にTemperature(ホワイトバランス)-1 。お気に入りの「A8」で、好きな仕上がりになりました。これはスクエアにしてじぶんのInstagramにアップしましたね。

同じ写真で、左は「C1」を。草の部分の緑が強調されて、これも好きな仕上がり。右はがらっとベクトルを変えてLegasy Collectionの「09」を使ってみました。プリセットによって世界観が変わってくるので、いろいろと試してみてください。

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Processed with VSCOcam with 03 preset

VSCO camのTips

さて、ここからはちょっとしたTipsを。プリセットが増えてきたら、使わないプリセットを非表示にしたり順番を変えたりして、写真編集の画面を使いやすくしましょう。

メニュー右下の丸いアイコン(なにを表してるんでしょうか?)からSETTINGへ、「PREFERENCES」を選択します。

下部の「PRESET ORDER」からプリセットの順番を変更したり、ダブルタップで非表示にしたり出来ます。

「TOOLKIT ORDER」からはツールキットの設定が出来ます。同じく順番や非表示にしたりの変更が可能。

おまけにTipsをもう一つ。VSCO camを使うユーザーなら、ほとんどの方がInstagramを使っているかと思います。

写真の編集が終わったらもうどんどん消して整理してしまって(カメラロールの元写真が消えるわけではない)ライブラリにはInstagramにアップした写真だけを残しておきます。するとどうなるかというと、Instagramのプロフィール画面、3カラムの写真表示をそのまま再現できます。

「次にInstagramアップする写真をどうしよう」、なんて考えているときに、先にVSCO camのライブラリにアップしておけば、フィードの統一感などを参照できますね。バックがInstagramは白でVSCOは黒なのですが、十分に参考になると思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。プリセットを無駄買いしてしまったりと心憎いVSCO camですが、iPhoneでこれだけのクオリティの写真が仕上がるなら、お布施と思っても我慢できますよね。・・・ってか我慢します笑。

ぜひお気に入りのプリセットを見つけて、良い感じに仕上げてみてください。

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Takashi Yasui
Photo & Text by 

2010年に趣味で写真を始める。Instagramとの出会いがキッカケで、2015年にフリーランスフォトグラファーに転身。Instagramを通じての企業案件やアーティストの撮影など、新しいフォトグラファー像を追求している。