デジタルカメラ派が語るモノクロ – 白黒写真のススメ
2015.04.28どうもこんにちは、Tuck @_tuck4 です。
カラーの写真があふれた世の中になっても、フォトグラファーを惹きつけるモノクロ写真。先日、RECOでもモノクロ写真についての記事が公開されました。写真も文章も素晴らしい内容なので、未読の方はぜひご覧になってください。
以下は引用です。
モノクロ写真はモノクロの目で撮る、などと言いますが、それほど構えなくてもいいと思います。いつも通り撮る写真をモノクロに変換しても良し。何となく先人たちの写真などを真似してもいいでしょう。きっと新たな発見があるはず。
じぶんはデジタル一眼を使っているので、この言葉にはとくに共感できました。まだまだフィルムカメラでモノクロ写真を撮る方もいますが、多くの方がじぶんと同じく「デジタルで撮ってモノクロに編集派」なのではないでしょうか。
そこで今回は「デジタル派」の立場から、じぶんなりにつかんできたコツをお伝えできたらと思います。
モノクロ専用のアウトプットの場所を作る
InstagramでもTumblrでもいいですし、モノクロ写真だけをアップロードするアカウントを作るのがオススメです。他の人の写真も参考にしたいというならPinterestもオススメですね。Pinterestなら「monochrome」「Black and White」など名前をつけてボードを作るのもいいかも。
ただ、本命はやはりTumblrです。一つのアカウントでログインした状態で複数のアカウントを切り替えできるのでとても便利。InstagramもGmailなどで別のメールアドレスを作れば複数のアカウントをもてますが、同じデバイスでは一度ログアウトしてログインしなおすという手間がかかります。その手間が省けるので、ぜひTumblrでモノクロ専用アカウントを作ってみてください。
このように「モノクロ専用」の場所を作るとどうなるかというと、アウトプット、インプットともに「モノクロ写真」というものを強烈に意識するようになります。じぶんの場合はTumblrをモノクロ写真のアウトプットの場所にしていたのですが、1年も続けるとその感覚が身につくようになります。
ただ、ストイックになるのではなく、たまにカラーの写真をアップしたりと、ゆるく運用するのが続けるコツです。
ハイライトとシャドーを意識する
そのように、「モノクロ写真」というものを意識しだすとどうなるかというと、写真を撮る時に「ハイライト」と「シャドー」というものに注目し始めます。
当たり前ですがモノクロ写真というのは白と黒で構成されます。他の色が入らない分その2つに集中すればいいわけです。もちろんその間に無数のグラデーションがあるのでそう簡単にはいかないのですが・・・。それもまたモノクロの奥深さです。
「白」と「黒」、「ハイライト」と「シャドー」。これを構成する大切な要素は何かというと、おわかりのように「光」なんですよね。
光に敏感になる
同じ景色でも、「光」があるかないかで撮れる写真は全く違ってきます。その光が作り出す「ハイライト」と「シャドー」。じぶんが撮りたい(見せたい)被写体にはどんな光があたっているか?写真全体の構成の中で「ハイライト」と「シャドー」はどんな割合なのか?それに最適な光とはどんな状態なのか?などなど、撮る時に問いかけるようにします。
そうやって問いかけいくのは、モノクロ写真にかぎらずカラー写真でもそうですよね。なので結局はカラーもモノクロも、どちらの写真のレベルも上がっていくのではないかと思っています。
好きな編集プロセスを見つける
というわけで、写真編集の段階ですが、人によって使うツールというのは違ってくるかと思います。どんなソフトやアプリを使って、どのプリセット、どのフィルターを使うのがいいのか・・・。それを探求していくのもまた面白いです。
ちなみにじぶんの場合はLightroomでVSCO filmのプリセットを使います。よく使うプリセットはこちら。
「Ilford HP5 」
「Fuji Neopan 400 Contrast/Fade +」
「Fuji Neopan 1600」
「Fuji Neopan 1600 ++」
Lightroomとプリセットについては以下を参照してみてください。
【第3回】Lightroom 実践講座 – プリセットについてと「VSCO film」レビュー
最後に
いかがでしたでしょうか。冒頭の引用にもあったように、見慣れた景色の中に新しい発見があるはずです。カメラを通して、写真を通して、その世界を見つめてみるのも面白いですよ。
物は試し、モノクロの世界を覗いてみませんか?
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