【Lightroom 実践講座】カタログの概念と写真の読み込みについて

2015.03.12

Takashi Yasui

どうもこんにちは、Tuck @_tuck4 です。デジタルカメラで写真を撮る方にとって、きってもきれない写真の管理と編集作業。そのサポートをしてくれる現像ソフトとして、絶大なシェアを誇る「Adobe Lightroom」についての連載です。Lightroomの使い方や便利な機能をお届けします。

そもそもLightroomを持っていない、持っているけどあまり使っていない、使い方を知らない、という方もいらっしゃるかと思います。言い切ってしまいますけど、それはもったいない!

たしかに使い始めるのに敷居が高い面はあります。わたくしTuckもそうでした。初めてLightroomを立ち上げたときの、冷ややかに、こちらを試すようなあの感じ。「Lightroom怖っ!」って感じたのを覚えています笑。それでも、レベルに関わらずデジタルで写真を撮る方なら、学習コストを補って余りあるほどのメリットがあるんですよね。

じぶんの場合はPCにメモリーカードを挿してからWeb上に写真をアウトプットするまで、ほぼLightroomのみで作業しています。4年強の写真歴で「Lightroom以前と以後」と分かれるくらいのインパクトをもたらしてくれたデジタルツールです。

そこでそのLightroomについて、数回に分けて解説していきます。今回はカタログの概念と、写真の読み込みについて。

[最終更新 2015/08/19] バージョン / Lightroom CC 2015 / Windows

カタログの概念

結論からいいますが「カタログ」というものを意識しなくてもLightroomは使えます。ただ、その概念は知っておいた方がいいと思うんですよね。まず理解してもらいたいのが、Lightroom内で写真をあれこれいじっても、それは「編集中」という考え方であって、元の写真ファイルに情報を上書きしているのではない、ということです。

Lightroom内で参照できる、カメラやレンズ、撮影日時などのEXIF情報や、Lightroom内で写真を現像した履歴などは、全て「カタログ」にデータとして保存されます。

Lightroomを開くと、一番上に「Lightroom Catalog」とありますが、それが今使っているカタログになります。これは初回起動時にLightroomが自動的に作成したカタログです。

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カタログといってもいろんな種類を使うのではなく、通常は「Lightroom Catalog」これ一つを使い続けます。

そのカタログが保存されている場所なんですが、左上のLightroomのロゴをクリックすると「カタログの場所を表示」とあるので、そこから参照します。デフォルトでは「 ユーザー > Picture > Lightroom」の中にあるはずです。

数百MBの「Lightroom Catalog」のファイルが見つかりますね。Lightroomに写真を何万枚読み込んでも、このカタログのファイルサイズが何GBとかになることはありません。これは前述したデータのみが保存されているからなんですね。

じゃあ元の写真ファイルはというと、次にお話しするLightroomを使っての写真の読み込みでPCに保存されます。

写真の読み込み

では写真を読み込んでいきましょう。SDカードからでも、ハードディスクからでも読み込めます。Lightroomを使うとなったら、Lightroom以前に撮って保存してある写真ファイルも全てLightroomに読み込んでおきましょう。
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読み込みの際に見る場所といえば、読み込み画面右側の「重複を読み込まない」にチェックがしてあるかどうか。あとは画面右下の「保存先」からファイルの保存形式をカスタマイズできます。通常はデフォルトの「日付別」「2015/03-12」でオッケーだと思います。

写真が読み込まれたら、「書き出し」にいたるまではエクスプローラーやFinderは意識しないでおきましょう。その考えに基づき、フォルダの作成や、写真ファイルの移動は、「全てLightroom内で行うこと」 これめっちゃ大事です。

フォルダ管理の一例

Lightroomのライブラリ画面です、赤い四角でかこんである部分でフォルダを管理します。

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じぶんのフォルダ管理方法なんですが、通常日ごとに「2015-03-12」の形式で読み込んだフォルダがたまっていき、月をまたいだ段階で「★2015-03」と月単位のフォルダにまとめていくようにしています。「★」は見やすいからつけてます。

繰り返しますが、このフォルダ整理をエクスプローラやFinderなどでやってしまうと、今度このLightroomのライブラリで フォルダを探す一手間ができてしまうので、もう管理はすべてLightroom上でやってしまいましょう。

最後に

というわけで、カタログの概念と、写真の読み込みについてでした。2015年3月21日に2回目を迎えるRECOワークショップが「Lightroom実践講座」ということがキッカケになって、この連載がスタートとなりました。ワークショップに参加できる方は、実際にTuckの操作を見ながら、さらに濃い内容でお伝えするので、楽しみにしていただけたらと思います。

最後は宣伝でした笑。次回は「コレクションについて」解説していきますね。

Lightroom実践講座

【第1回】Lightroom 実践講座 ーカタログの概念と写真の読み込みについて

【第2回】Lightroom 実践講座 – コレクションについて

【第3回】Lightroom 実践講座 – プリセットについてと「VSCO film」レビュー

【第4回】Lightroom 実践講座 – 便利すぎるショートカットキー

【第5回】Lightroom 実践講座 – 段階フィルターと円形フィルターについて

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Takashi Yasui
Photo & Text by 

2010年に趣味で写真を始める。Instagramとの出会いがキッカケで、2015年にフリーランスフォトグラファーに転身。Instagramを通じての企業案件やアーティストの撮影など、新しいフォトグラファー像を追求している。